受験6
前回の受験5から続いております。
私の「スキマ時間勉強法」にはたくさんの参考書類が必要だったのですが、ここで私の所属していた「内部進学コース」であったからこその出来事が起こります。
「あんた受験勉強順調なん?」
「うん、、まぁ。」
「どしたん」
「トイレとかベッドとか、いつでも手届くとこに教科書置いときたいねんけど、そんないっぱい持ってへんねん」
「え、そんなんあげるやん。私大学決まったし」
「え??」
そうなんです。私のクラスメイト達は受験が終わって、学校で配られた参考書などを使わずに放置していたのです。
「みんなー!!使わんかったらこの子にあげて!」
クラスの中心人物だったその子は、クラスのみんなに呼びかけて、あっという間に持って帰れないほどの国英日本史のテキストたちが机の上に積み上げられました。
基本みんな同じものでしたが、同じものを持っててもいいのです。勉強する回数が重要ですから。
本当に涙が出そうでした。
「みんなほんまにありがとう!」
こうして私のスキマ時間勉強は続きました。
流石にそれだけ勉強すれば、嫌でも点数は上がって行きます。
これは真似しないで欲しいのですが、私は学校の授業中も受験勉強を始めました。
「ちょっと!!違う教科しない!」
「話聞きなさい!」
私は、私の勉強だけをし始めました。
勉強した科目と時間を記録するアプリがあるのですが、記録を見ると
一日14時間は毎日勉強していました。
極限まで追い詰められて、問題を解いている最中も悲しくないのに涙が出てきたり、
逆流性食道炎?で、寝ている間に胃液が上がってきたりしました。
今思うとそこまで本気になれたことが不思議でなりません。
ただひたすら、「がんばれ」と言ってくれる人のために、勉強し続けました。
将来こんな勉強がしたいとか、私はそんな素晴らしい人間ではありません。
自分のためには全く勉強してません。
「応援した甲斐があったわ」
そう言われたくて頑張りました。